リーンシックスシグマとは
リーンシックスシグマ
Lean Six Sigma / About「リーンシックスシグマ(Lean Six Sigma;LSS)」とは、米国マサチューセッツ工科大学の研究者が日本のトヨタ自動車の生産性向上手法トヨタ生産方式を基に開発した「リーン(Lean)生産方式」と米国モトローラ社が日本の品質管理手法を基に開発した「シックスシグマ(Six Sigma)」を組み合わせた、定量的なプロセス改善・品質改善の世界標準手法であり、哲学です。
エビデンスベース・事実ベースの方法論であり、課題をプロセスに分解して、数値化や見える化を行うことで業務のムダを省き、また品質のバラツキを抑えることで業務効率化を図ります。
人事総務など管理部門を含む生産、研究、開発、マーケティング、営業、経営企画すべての部門に効果が期待できます。 さらに経営課題解決、財務的効果改善、人材育成、組織変革達成などにも幅広く応用できます。
リーンシックスシグマの特徴
Features of Lean Six Sigma1.お客様の要望・顧客の声から
活動をスタート
2.プロセスに注目
3.エビデンス・数字で客観的に判断
4.世界共通の用語を使用100を超える用語が世界共通言語で使用されている共通言語を使用することで、多国間、他部署間、メンバー間での情報共有が容易になる
用語 | 内容 |
---|---|
DMAIC (ディーマイク) |
シックスシグマの5段階の改善ステップ。Define、Measure、Analyze、Improve、Controlの頭文字 |
Voice Of Customer (VOC;顧客の声) |
シックスシグマで一番大切な顧客、お客様の声。お客様の期待や要望をまずはじめに考える |
Critical To Quality (CTQ;重要品質特性) |
顧客を満足させるために達成しなければいけない測定可能な性能仕様や機能定義 |
Project Charter (プロジェクトチャーター) |
プロジェクトの解決すべき問題、範囲、目標、測定指標、チーム構成、タイムラインなどを記載した資料で、プロジェクトの基盤 |
SIPOC (サイポック) |
プロジェクトで対象となるハイレベルなプロセスを明確にする際に使用するツール。Supplier, Input, Process, Output, Customerの頭文字 |
Process mapping (プロセスマップ) |
現在のプロセスを見える化・視覚化してチームでの共通認識を深める。問題やムダを明確にできる |
Fishbone Diagram (特性要因図) |
魚の骨の形をした根本原因を分析特定する際に用いられるツール |
Value Stream (VS:バリュー・ストリーム) |
顧客要求を満たすための材料(製品、サービス)を原料から加工して顧客に運ぶまでの全体的な活動で、付加価値そして非付加価値の両方を含む |
Value Stream Map (VSM:バリューストリームマップ) |
物と情報の流れ図。VSの全工程の経路と、各工程がどこからの指示で実施されるのかをフローで示したもの |
Value added (VA;付加価値) |
プロセス内の活動のうち、顧客から見て価値のある活動。次の3つの基準を全て満たすもの 1)顧客がこの活動を気に入っている 2)この活動によってプロセス内を移動するアイテムが変化する 3)初回の活動であり、リワークが必要ない |
Non-Value added (NVA;非付加価値) |
VAを満たさない、無駄のある活動 |
他にもたくさんの用語が世界共通で使用されています
5.組織改革できる人材育成
タイトル名 | 役割 |
---|---|
チャンピオン/スポンサー | 取り組む課題を設定する責任者。スポンサーとしてリソースの確保、オーナーとして結果に責任を負う |
マスターブラックベルト | トレーナー/コーチ。活動全体を推進する責任を負う |
ブラックベルト | 活動専任のチームリーダー。課題解決のスペシャリスト |
グリーンベルト | 日常業務と兼任のチームリーダー |
イエローベルト | 日常業務と兼任のチームメンバー |
DMAIC
~Lean Six Sigmaにおける
改善ステップ~
Define 取り組むべき課題を定義する
Measure 現状を把握する
Analyze 原因を特定する
Improve 改善策を検証する
Control 改善効果を確認、定着を図る
この5つの改善ステップを一つも欠けることなく、確実にステップを踏んでDからCまでやりきることで結果を出す。
Cで新たな課題を見出し、Dに戻ることでDMAIC-DMAICと継続的な課題解決に導く。